こんなことがありました。

給食・食事 今日の給食

今日の献立は

【ツナご飯 牛乳 千草焼き こまつナムル 大根のみそ汁】

でした。

 

こまつナムルには、白炒りごまを使用しています。

ごまをちょっと振りかけるだけで、風味や食感がよくなります。

また、カルシウムマグネシウム鉄分などのミネラル成分のほか、抗酸化作用のあるビタミンEなどもを確保することができます。

 

栄養価の高いごまですが、そのまま食べるとほとんど消化・吸収がされないと言われています。

人間には、植物などの細胞壁を消化する消化酵素がありません。

とうもろこしなどがそのままうんちとして出てくることがあるのはそのためです。

 

したがって、栄養素を最大限に吸収するためには、一番最初の消化作業である「噛む」ということが重要なのですが、ごまは粒が小さくて噛み潰すことが難しいです。

故に、すりごまを使用することをおすすめします。

すり潰されていることで消化・吸収がされやすいだけでなく、風味も格段によくなります。

 

一時期、給食の和え物で使用するごまを、ひたすらすりごまに変えて提供した時期がありました。

最初は抵抗がなかったものの、人気メニューであるこまつナムルをしばらくすりごまに変えた際には、子どもたちからだけでなく、先生方からも抗議が殺到しました。

・・・

ナムルは普通炒りごまでしょ!

炒りごまの方がおいしい!

・・・

そのとき私はしみじみと感じました。

いかに効率よく栄養素を摂ってもらうかだけでなく、食文化や、食の嗜好、食習慣まで考慮して、おいしいと思ってもらうことが大切である。

食を楽しむことがたくさん食べることにつながり、それが健康や幸福感に繋がるのだ、と。

 

それ以来、ナムルは炒りごまで提供しています。

 

 

・・・長くなりましたが、まとめると、

料理に合わせて、すりごまを使っていただければと思います。