こんなことがありました。

2019年6月の記事一覧

給食・食事 今日の給食

 今日の献立は、

【ごはん、牛乳、豆腐のピザソース焼き、ひじきのサラダ、玉子スープ】

でした。

 今日は、サラダに使ったひじきについてご紹介します。干しひじきの100gあたりの鉄分含有量は、58.2mgです。国の基準では、1日7~10mgの鉄分を摂取するとよいとされているので、ひじきは鉄分の王様であると言えます。しかし、それは過去の話なのです・・・。

 干しひじきは、原料の海藻をで煮て渋みを取り、乾燥して作られます。以前はひじきを煮るとき、鉄製の釜が使われていました。しかし近年、使われる釜が鉄製からステンレス製に代わりました。それで、ひじきに含まれる鉄分が減ったというのです。鉄釜で茹でていたから、ひじきの鉄分が多かった・・・。つまり、ひじき自体には鉄分は多くなかったのです。15年ぶりに改訂された2015年の食品成分表を見ると、ステンレス釜で加工された干しひじきには、100gあたりの鉄は6.2mgしか含まれていません。

 さらに言えば、100g当たり6.2mgといっても、実際に煮物やサラダなどで干しひじきを食べる量はそこまで多くはありません。今日の給食で使用した干しひじきは、小学生で2g、中学生で2.4gで計算してあります。水で戻すとかさは8~10倍に増えますが、鉄分摂取量としては0.1mg程度ということになります。悲しいですが、これが現実です。

 鉄分を効率よく摂取するのであれば、レバーがおすすめです。豚レバーは、100g当たり13mgの鉄分を含みます。

 輝かしい時代が過ぎ去ってしまったようにひじきを紹介してしまいましたが、食物繊維カルシウムは多く含みます。鉄分がなくても栄養豊富な食材であることは間違いないので、嫌いにならないでください。

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